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coLinux に CentOS5.6 をインストール



今回インストールした環境

OSWindows XP SP3
CPUIntel Core2 Duo CPU U7600 1.20 GHz
Memory2.5 GB


coLinux インストーラのダウンロード

インストーラのダウンロード

coLinux-0.7.9.exe

  • 現時点の最新版をダウンロードします


coLinux インストーラの実行

coLinux-0.7.9.exe をダブルクリックして実行します。


Root Filesystem image Download

途中、下記の選択肢では「Root Filesystem image Download」のチェックを外します。

Select components to install: +■coLinux
                               □Root Filesystem image Download


インストールディレクトリの指定

Destination Folder
 [D:\coLinux\          ]
  • インストールディレクトリは環境によって適宜読み替えてください。


警告の【続行】

次の画面で下記のような警告が出ますが【続行】を押します

TAP-Win32 Adapter V8 (coLinux)

を使用するためにインストールしようとしているソフトウェアは、
Windows XP との互換性を検証する Windows ロゴ テストに合格していません。
 :
 :
                    【続行】


TAP-Win32 Adapter の名称を変更

スタート > 接続 > すべての接続の表示
 新しく作成された「ローカル エリア接続 N」を「TAP-coLinux」にリネームする


QEMU のインストール

QEMU は、Linux、Windows、FreeBSD、Mac OS X上で動作する、多種の CPU をエミュレートするプログラムです。
この後の CentOS をインストールする時に必要になります。

QEMU のダウンロード

QEMU on Windows Ver 0.13.0

  • 現時点の最新版をダウンロードします


ダウンロード後、zip を展開

「qemu-0.13.0-windows」というディレクトリが生成されるので、D:\qemu-0.13.0-windows に移動します。

  • 移動先は環境によって適宜読み替えてください。


KQEMU のインストール

KQEMU は、QEMU をx86環境(32bit)で実行させる時に、より速く実行することを可能にするアクセラレータです。
インストールすると速度が2倍以上速くなります。(未確認)

ダウンロードとインストールの説明

以下、引用。

http://wiki.qemu.org/download/kqemu-1.4.0pre1.tar.gz から 
kqemu をダウンロードし、展開します。

kqemu のインストール
上記のパッケージから kqemu.inf と kqemu.sys ファイルを取得します。

Windows* XP システムの場合は、kqemu.inf ファイルを右クリックし、
[インストール] を選択します。

Windows* 7 または Windows Vista* システムの場合は、kqemu.inf ファイルを
次のように変更してから、右クリックして [インストール] を選択します。

    * [DefaultInstall.NT] --> [DefaultInstall]
    * [DefaultInstall.NT.Services] --> [DefaultInstall.Services]
    * [Uninstall.NT] --> [Uninstall]
    * [Uninstall.NT.Services] --> [Uninstall.Services]

kqemu の起動

[スタート] > [すべてのプログラム] > [アクセサリ] と選択し、
[コマンド プロンプト] で右クリックして [管理者として実行] を選択します。
[コマンドプロンプト] で次のコマンドを実行します。

> net start kqemu

このステップは、PC を再起動する度に繰り返す必要があります。


OS 用とスワップ用のディスクイメージを作成

今回は、10GB の OS 用のディスクイメージと 1GB のスワップ用ディスクイメージを作成します。

コマンドプロンプト

> md d:\coLinux\CentOS5
> fsutil file createnew d:\coLinux\CentOS5\root.10gb 10737418240
> fsutil file createnew d:\coLinux\CentOS5\swap.1gb 1073741824
  • 作成場所は環境によって適宜読み替えてください。
  • root:10GB, swap:1GB としていますが、もっと容量が必要な場合は増やしてください。


CentOS5.6 の isoイメージをダウンロード

http://ftp.riken.jp/Linux/centos/5.6/isos/i386/CentOS-5.6-i386-bin-DVD.iso

  • かなり時間かかります ^^;


ダウンロード後、D:\CentOS-5.6-i386-bin-DVD.iso に移動します。


qemu で CentOS5.6 をインストールします

コマンドプロンプト

> d:
> cd d:/qemu-0.13.0-windows
> qemu.exe -hda d:\colinux\CentOS5\root.10gb -hdb d:\colinux\CentOS5\swap.1gb -cdrom d:\CentOS-5.6-i386-bin-DVD.iso -m 1024 -boot d -L .

上記を実行すると下記のようなインストーラ画面が立ち上がります。

CentOS5.6インストーラ画面
[注意]

  • この時、マウスでウィンドウサイズを調整しないでください。
  • 画面サイズは思った通りに変更できないばかりか、画面外に消えてしまいます。


CentOS5.6インストーラのメディアテスト

  • 時間短縮のため、メディアテストをスキップします。
    • 不安な方はテストを実行してください。


これ以降は、GUIで操作します。
QEMU と Windows 間のマウス切替は「Alt + Tab」で行います。

CentOS5.6のGUIインストーラ


言語選択

  • 日本語を選択します。


キーボード選択

  • 日本語を選択します。


警告1

  • 上記のような警告が出ますが【はい】を押します。


警告1

  • 次の警告も【はい】を押します。


カスタムレイアウト

  • [カスタムレイアウト]を選択して、【次】を押します。

[重要]
ここでは必ず カスタムレイアウト を選択してください。
それ以外を選択すると後述する「colinux-daemon.exe」の起動で下記エラーが発生し、OSが立ち上がらなくなります。

Warning: unable to open an initial console.
Kernel panic - not syncing: No init found.  Try passing init= option to kernel.


なお、これ以降の設定では、/dev/hda をすべて / に割り当て、/dev/hdb をすべて swap に割り当てます。
キャプチャ画像を参考に設定してください。






設定内容の確認

  • 設定内容を確認して、【次】を押します。


ブートローダー

  • 【次】を押します。


ネットワークデバイス

  • 【次】を押します。


ロケール

  • [アジア/東京]を選択して、【次】を押します。


rootのパスワード

  • rootのパスワードを設定します。


サーバー設定:開発環境のみインストール

  • 必要なミドルウェアは後からインストールします。
  • ここでは開発環境のみインストールしておきます。
  • チェックボックスをすべて外し、ラジオボタンの「今すぐカスタマイズ」を選択して、【次】を押します。



  • 「開発ツール」と「開発ライブラリ」にチェックを入れて、【次】を押します。


インストール開始画面

  • 【次】を押します。


インストール中...

  • インストール中 …


インストール完了画面

  • インストールが完了しました。
  • 【再起動】は押さず、右上の「X」で QEMU ウィンドウ閉じます。


CentOS5.6 の起動

さっそく、CentOS5.6 を起動してみます。
以下のコマンドを実行してください。

コマンドプロンプト

> qemu.exe -hda d:\colinux\CentOS5\root.10gb -hdb d:\colinux\CentOS5\swap.1gb -m 1024 -L .
  • -cdrom d:\CentOS-5.6-i386-bin-DVD.iso と -boot d が不要になります。


ログインプロンプト

  • 起動した画面です。


セットアップエージェント

  • 【Exit】を押します。


inode の生成

root でログイン後、下記コマンドで inode を生成します。
※この作業は必ず行ってください。

cd /dev
for i in `seq 1 10`; do mknod cobd$i b 117 $i; done


coLinux用の ext3ディスクイメージの作成

OS が素早く起動し、かつメモリの消費量が抑えられるように、coLinux用の ext3ディスクイメージを作成します。
ext3ディスクイメージの作成には、dd コマンドを利用します。
今回は、cygwin に依存しない前提で、dd コマンド(dd.exe)の準備から始めます。

dd.exe のダウンロード

下記URLにて Windows 用の dd.exe をダウンロードします。

dd for windows
http://www.chrysocome.net/dd

ダウンロード後、D:\coLinux\dd.exe に移動します。


ext3ディスクイメージの作成

コマンドプロンプトで下記コマンドを実行します。

コマンドプロンプト

> d:
> cd d:/coLinux
> dd.exe if=d:\coLinux\CentOS5\root.10gb of=d:\coLinux\CentOS5\root.10gb.ext3 bs=512 skip=63


ext3ディスクイメージ上の CentOS5.6 の起動

CentOS5.6.conf の作成

coLinux ディレクトリ内に設定ファイル「CentOS5.6.conf」を作成します。

  • D:\coLinux\CentOS5.6.conf
kernel="D:\coLinux\vmlinux"
cobd0="D:\coLinux\CentOS5\root.10gb.ext3" # dd で作成したイメージ
cobd1="D:\coLinux\CentOS5\swap.2gb"
cofs0="D:\share" # Windows と共有したいフォルダ
root=/dev/cobd0 fastboot
initrd="D:\coLinux\initrd.gz"
mem=512
eth0=tuntap,"TAP-coLinux"
  • roは指定しない
  • fastboot を指定しないと fsck が走ってしまう


colinux-daemon.exe

コマンドプロンプトで CentOS5.6.conf を引数に渡し、colinux-daemon.exe を起動します。

コマンドプロンプト

> d:\coLinux\colinux-daemon.exe @d:\coLinux\CentOS5.6.conf -t nt


  • 上記の画面になれば起動の成功です。


ネットワークの設定

今回は、ブリッジ接続を用いて、ワイヤレス ネットワーク接続(無線LAN)を共有します。
普段、ローカル エリア接続(有線LAN)を利用されている方は、ワイヤレスネットワーク接続をローカルエリア接続として読み替えてください。

スタート > 接続 > すべての接続の表示

コントロールキーを押しながら『TAP-coLinux』と『ワイヤレス ネットワーク接続』の両方をクリックし、二つのアイコンが選択された状態で、右クリックから「ブリッジ接続」を選択します。
すると下記のようなダイアログが表示されるので、しばらく待ちます。

ネットワークブリッジ


赤枠のように「ネットワーク ブリッジ」というアイコンが作成されます。
もし、「ネットワーク ブリッジ (ネットワーク ブリッジ) 2」のような名前の場合、「ネットワーク ブリッジ」にリネームします。

ネットワーク接続


ワイヤレス ネットワーク接続 > 右クリック > 「ブリッジから削除」を選択します。
すると下記のようなダイアログが表示されるので、しばらく待ちます。

ネットワークブリッジ


スタート > 接続 > すべての接続の表示
ワイヤレス ネットワーク接続 > 右クリック > プロパティ > [詳細設定]タブ

ネットワークブリッジ

  1. 上記のように2箇所にチェックを入れます。
  2. ホーム ネット枠接続(H) は、「TAP-coLinux」を選択します。
  3. 【OK】を押します。
  4. もし「インターネット接続の共有を…」とダイアログが出た場合は【はい】を押します。


ネットワーク接続

赤枠のアイコンのように、手のマークが付加され、共有されたことを確認してください。


スタート > 接続 > すべての接続の表示
ネットワークブリッジ > 右クリック > プロパティ

ネットワークブリッジのプロパティー

  1. 上記のようにチェックを入れます。
  2. インターネット プロトコル (TCP/IP) を選択します。
  3. 【プロパティ】を押します。


インターネットプロトコル(TCP/IP)のプロパティー

  • IP アドレス: 192.168.100.1
  • サブネットマスク: 255.255.255.0
  1. 入力したら【OK】を押します。
  2. 次のウィンドウの【閉じる】を押します。


Windows XP の設定はここまでです。
次に CentOS に root でログインし、以下の手順を行ってください。

  • ネットワークインターフェースの設定
% vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0
DEVICE=eth0
BOOTPROTO=static
# HWADDR=xx:xx:xx:xx:xx:xx
HWADDR=00:FF:xx:xx:xx:xx
ONBOOT=yes
IPADDR=192.168.100.10
NETMASK=255.255.255.0
NETWORK=192.168.100.1
  • HWADDR は 次のコマンドで確認します
ifconfig -a

ifconfig -a


  • リゾルバの設定
% vi /etc/resolv.conf
nameserver 8.8.8.8
nameserver 8.8.4.4
  • Google Public DNS を使わせてもらいます


  • ネットワークの設定
% vi /etc/sysconfig/network
NETWORKING=yes
NETWORKING_IPV6=no # IPv6 を使用しない
NOZEROCONF=yes # routeに 169.254.0.0 が設定されるのを防止する
GATEWAY=192.168.100.1


  • network の再起動
% /etc/init.d/network restart
[root@localhost ~]# /etc/init.d/network restart
putfont: PIO_FONT: Function not implemented
putfont: PIO_FONT: Function not implemented
Shutting down interface eth0:  putfont: PIO_FONT: Function not implemented
putfont: PIO_FONT: Function not implemented
putfont: PIO_FONT: Function not implemented
                      [  OK  ]
Shutting down loopback interface:  putfont: PIO_FONT: Function not implemented
putfont: PIO_FONT: Function not implemented
putfont: PIO_FONT: Function not implemented
                      [  OK  ]
putfont: PIO_FONT: Function not implemented
Bringing up loopback interface:  putfont: PIO_FONT: Function not implemented
putfont: PIO_FONT: Function not implemented
putfont: PIO_FONT: Function not implemented
putfont: PIO_FONT: Function not implemented
                      [  OK  ]
Bringing up interface eth0:  putfont: PIO_FONT: Function not implemented
putfont: PIO_FONT: Function not implemented
putfont: PIO_FONT: Function not implemented
putfont: PIO_FONT: Function not implemented
                      [  OK  ]


  • 疎通確認
% ping google.co.jp -c 3
PING google.co.jp (72.14.203.99) 56(84) bytes of data.
64 bytes from tx-in-f99.1e100.net (72.14.203.99): icmp_seq=1 ttl=42 time=80.0 ms
64 bytes from tx-in-f99.1e100.net (72.14.203.99): icmp_seq=2 ttl=42 time=80.0 ms
64 bytes from tx-in-f99.1e100.net (72.14.203.99): icmp_seq=3 ttl=42 time=70.0 ms

--- google.co.jp ping statistics ---
3 packets transmitted, 3 received, 0% packet loss, time 2020ms
rtt min/avg/max/mdev = 70.000/76.666/80.000/4.724 ms 


Windows とのファイル共有

CentOS5.6.conf で設定した D:\share を CentOS と Windows 間のファイル共有をするディレクトにします。

  • CentOS5.6.conf
 :
cofs0="D:\share" # Windows と共有したいフォルダ
 :


CentOS にログインし、下記コマンドを実行します。

% mkdir /mnt/windows
% mount -t cofs cofs0 /mnt/windows
  • windows ディレクトリを作成し、マウントします。


毎回コマンドを実行するのは手間なので、fstab に設定を記述しておくと便利です。

% vi less /etc/fstab
LABEL=/                 /                       ext3    defaults        1 1
tmpfs                   /dev/shm                tmpfs   defaults        0 0
devpts                  /dev/pts                devpts  gid=5,mode=620  0 0
sysfs                   /sys                    sysfs   defaults        0 0
proc                    /proc                   proc    defaults        0 0
cofs                    /mnt/windows            cofs    defaults,uid=10001,gid=10001,noattrib 0 0
LABEL=SWAP-hdb1         swap                    swap    defaults        0 0
  • uid=10001,gid=10001,noattrib は書き込みに支障がある場合に設定する。
    • git を使う場合は設定しておくと吉。
    • uid/gid は自分の id を設定のこと。


Windows から ssh 接続

Windows のターミナルソフト putty 等から ssh 接続

% ssh root@192.168.100.10


(おまけ1) ssh のプロンプトを colinux に変更

hogeuser@colinux

上記のように変更したい。


% sudo vi /etc/hosts
 :
127.0.0.1 colinux localhost.localdomain localhost
 :
  • colinux を追加


% sudo vi /etc/sysconfig/network
 :
HOSTNAME=colinux
 :
  • colinux に変更。元々なければ追加。


network のリロード

% sudo /etc/rc.d/init.d/network reload


(おまけ2) コマンドプロンプトのコンソールをタスクトレイに格納する

「TaskTrayPlus」というフリーソフトが便利です。
 ⇒ このソフトは、指定したウィンドが最小化された時、タスクトレイに格納してくれます。






application/colinux/centos5.6install.txt