Dropbox :: Public フォルダを共有して、まるでFTPで操作しているかのように WEBサイト(静的HTML限定)を公開する

通常、Dropbox の Public フォルダは共有できません。
ですので、自分のみしかファイルを更新できず、複数人での協調作業には向きません。
※「リンクの共有」を利用することで、ファイルの読み込みは共有できます。

Windows になりますが、Windows のジャンクションという機能を利用することで、Public フォルダの共有を擬似的に実現できます。
Mac/Linux の場合は、たぶん同じことをシンボリックリンクで実現可能だと思われます。(未確認)

今回は以下のパス構成で構築します。
※パス構成は、適宜読み替えてください。

• Dropbox の場所

D:\Dropbox

• (共有することにしたい)Public フォルダ配下のフォルダ【share_dummy】

D:\Dropbox\Public\share_dummy

• 実際に共有するフォルダ【share_real】

D:\Dropbox\share_real

上記パス構成の前提で、ジャンクションを作ります。

※ジャンクションとは、フォルダに対してリンクを張り、異なる名前で同一のフォルダへアクセスさせるための機能です。

コマンドプロンプトを起動して下記コマンドを実行します。

• コマンドプロンプト

# Dドライブに移動(Dドライブ配下に Dropbox がある場合)
C:\Users\hoge>d:

# share_real に移動
D:\>cd Dropbox\share_real

# mklink でジャンクションを作成
D:\Dropbox\share_real>mklink /J target.janction ..\Public\share_dummy
target.janction <<===>> ..\Public\share_dummy のジャンクションが作成されました

• ジャンクションは一見ふつうのフォルダに見えてしまうので、分かりやすくする為にあえて「target.janction」という「.janction」を付けたフォルダ名にしています。

以上で設定は完了です。

使い方は「target.janction」フォルダを共有するだけです。(共有したい人を招待します)

「target.janction」を共同作業用のフォルダと位置づけ、常に同フォルダ内で更新作業を行うことで、その変更は即座に「Public\share_dummy」に同期されます。

例えば「target.janction\001.html」として「001.html」を置いた場合、
「Public\share_dummy\001.html」を右クリックして「公開リンクをコピー」して URL を取得すれば、この URL を利用して全世界に HTML(その他静的ファイル) を公開できます。

[注意]
右クリック操作ですが、PC内のファイルを右クリックするのでなく、 Dropbox の WEBサイト(https://www.dropbox.com/home)にログインして、対象のファイルまで移動して右クリックします。
以下のキャプチャを参考にしてください。